岩手県の盛岡近郊から県南地区までのバス輸送を担う岩手県交通は、全国的にも珍しくなったモノコックバスを未だ多く保有することで知られています。モノコックバスの走行音と言えば、いすゞシャーシが奏でる独特のギヤ鳴りを思い浮かべる方も多くいらっしゃるかと思いますが、沖縄から大量のモノコックバスが引退した今、いすゞシャーシのモノコックバスを持つ業者は国内でもわずかとなってしまいました。とりわけ、いすゞモノコックバスの代名詞・BUは、2005年秋まで、同社で最後の活躍をしていました。\n本作品収録当時、岩手県交通の一般路線で活躍をしていたのは一関営業所の759号と胆江営業所の770号。前者はイベントでも精力的に活躍する車ですが、後者は地道に一般運用をこなし、乗車チャンスも限られた車です。本作品では後者・胆江の770号で、胆沢病院から馬留線で愛宕までの往復を収録しました。\nBUの製造最終年となる1980年式の車で、個体差なのかコンプレッサのポンポン音に乏しい車両ですが、BUならではの懐かしいエンジンとギヤの響きは、古き良き時代のバスを思い起こさせてくれます。ギヤ比はOD設定で、2速の暖かい響きが車内を包みます。乗客も少ない閑静な車内で、非常に良好な収録ができました。往路では5速での走行シーン、復路では乗務員の方のご好意によるバス転回場からの走行シーンもお楽しみいただけます。\nなお本作品で収録を行った770号は2005年9月いっぱいで引退となり、2006年3月の国際興業BU型バスおわかれイベントにて展示されました。